登山におけるCOROSナビゲーション機能の活用方法

クライミングルートのスタート地点にたどり着くまでの道のりも、それ自体が冒険になることがあります。COROSのナビゲーション機能を活用して、安全かつスムーズに目的地までたどり着く方法をご紹介します。

登山におけるCOROSナビゲーション機能の活用方法

クライミングルートのスタート地点にたどり着くまでの道のりも、それ自体が冒険になることがあります。岩場やアルパインクライミングの岩壁へ向かうアプローチルートは、整備された登山道のように明確とは限りません。

藪をかき分けて進んだり、崩れやすいガレ場を越えたり、急斜面や足場の不安定な露出した地形を登りながら、実際のクライミングルートのスタート地点を探さなければならないこともあります。

また、安全に下山する際にもリスクが伴います。特に、日が暮れかけた時間帯や、初めて通るガリーを下る場合は注意が必要です。

COROSは、ナビゲーション機能をシームレスに組み込んだ「アウトドアクライミングモード」を開発し、出発から終了まで、1日の活動全体を記録できるようにしました。


アウトドアクライミングモードにおけるナビゲーション機能の活用方法

アウトドアクライミングモードは、本格的な屋外クライミングの活動を記録するために設計されており、「アプローチ」「登攀」「休憩」「降りる」の4つのフェーズに分けてトラッキングします。

ナビゲーション機能は、岩場に向かうときや岩場から離れるときなど、実際に移動するフェーズに組み込まれています。

  • アプローチ:ハイキングやランニングモードと同様に、作成またはインポートしたルートに沿って、登山口からクライミングルートのスタート地点まで移動できます。
  • 登攀:岩壁を登っている間、ウォッチが現在地周辺の登録済みクライミングルートを自動検出し、登攀中のピッチごとのデータを記録します。
  • 休憩:ビレイやクライミングギアの準備など、各ピッチやルートの合間の休憩時間もウォッチが記録します。
  • 降りる:スタートまで戻る際のナビゲーションをサポートし、帰路の移動も記録します。

実用的なヒント:アウトドアクライミングアクティビティの記録は、岩壁に到着してからではなく、スタート地点へ向かうアプローチの段階で開始することをおすすめします。

岩壁やオーバーハングは衛星信号を遮ることがあるため、アプローチ中にウォッチが安定したGPS信号を取得できるよう時間を確保しておくと、その後の一日の軌跡をより正確に記録できます。

クライミングルートの検索やナビゲーション、記録に役立つ5つの機能

クライミングルートの検索やナビゲーション、記録に役立つ5つの機能

1. 出発前に地図をダウンロードする

COROSウォッチは、高機能な地図を手首で確認できるため、通信圏外でも道に迷うことなく進むことができます。詳細な地図情報により、新しい岩場を探したり、クライミングルートを見つけたりする際も、安心してナビゲーションを利用できます。

  • 道路名:トレイルヘッドに到着する前の車や徒歩での移動でも、道路名を確認することで、目的地までスムーズに移動できます。
  • トレイル名:同じ駐車場から、標識のないアプローチルートが2〜3本に分岐している岩場でも、トレイル名を確認することで、クライマーが通る正しいルートを見つけやすくなります。
  • 等高線地図(Topo):谷、尾根、沢などの地形を立体的に把握できるため、アプローチルートが緩やかな登りなのか、それとも急斜面を登る必要があるのかを、実際にその場所へ到着する前に判断できます。
  • POI:駐車場、トイレ、給水、キャンプ場などの地点が地図上に表示されます。そのため、記憶や他の人の登山・クライミング記録に頼ることなく、駐車スペースや長いアプローチルートに入る前の最後の給水を見つけることができます。

地図のダウンロード方法: COROSアプリの「プロフィール」ページからお使いのデバイスを選択し、「マップ」を選択します。目的の岩場や訪問予定のエリアをカバーする地図タイルをタップします(エリア名で検索することもできます)。次に、赤色の「ダウンロード」ボタンをタップし、画面の指示に従ってウォッチをWi-Fiに接続すると、地図の転送が完了します。

地図のダウンロードは、出発前日の夜に、自宅やホテルのWi-Fiを利用して済ませておくことをおすすめします。トレイルヘッドの駐車場に到着してからダウンロードしようとしても、電波がまったく届かない可能性があるためです。出発前に地図をダウンロードしておけば、アプローチの起点に到着してからダウンロードできないことに気づく、といった事態を防げます。

詳しい手順については、COROSのマップのダウンロードをご参照ください。


2.アプローチルートの作成と同期

COROSアプリの「ルート」ページから、アプローチルートを自分で作成できます。

「ルートを作成」をタップし、地図上をタップするか、トレイルヘッドの名称を検索してスタート地点を設定します。その後、クライミングルートのスタート地点に向かって地図をタップし、トラックポイントを追加していきます。

既存のトレイルや道路がある場合、アプリはそれらに沿ってルートを作成します。道が整備されていない場所では、手動に切り替えて、地形上に直線を引くこともでき、あまり知られていない岩場へのアプローチでは、このようなルート設定が必要にこともよくあります。

また、沢の渡渉地点やトレイルから外れる地点などをウェイポイントとして追加できます。ルート確定前に標高プロファイルをプレビューし、問題がなければ「デバイスと同期」をタップします。

アクティビティを開始前に、「ナビゲーション」から作成したルートを選択してください。これにより、出発地点からクライミングルートのスタート地点まで、進行方向・標高・距離をリアルタイムで確認しながら移動できます。

アプローチルートがすでに他の人によって作成されている場合、一から作り直す必要はありません。onX、Mountain Project、CalTopoなどのルート計画ツールやガイドブックのウェブサイトで作成されたルートは、通常、GPXファイルとしてエクスポートできます。

GPXは、これらのプラットフォームやガイドブックのウェブサイトの多くでサポートされている標準的なGPSデータ形式です。GPXファイルをスマートフォンにダウンロードし、表示される案内に従ってCOROSアプリで開き、「クライミングルートライブラリ」に保存します。

保存したルートは、自分で作成したルートと同じようにウォッチに同期できます。現地で自分でルートを作成するのではなく、他のクライマーが共有したルート情報を参考にする場合、この方法を使えば、信頼できるアプローチルートをすばやくウォッチに取り込むことができます。


3. 離脱アラートとスタート地点へのナビゲーション

⒊ 離脱アラートとスタート地点へのナビゲーション

人里離れた岩場へのアプローチルートは、道標が十分に整備されていないこともあります。「離脱アラート」をオンにしておけば、予定ルートから約20m以上外れた際にウォッチが通知し、ルートに戻るまで1分ごとに知らせてくれます。

事前にルートを作成していない場合も、「スタートに戻る」機能を使えば、記録したGPS軌跡をたどって、出発地点まで戻ることができます。


4.ボイスピン、ウェイポイント、チェックポイント

4. ボイスピン、ウェイポイント、チェックポイント

「ピン」機能を使えば、ギアのデポ地点、給水、懸垂下降用の支点、クライミングルートの取り付き地点を見つけるためにトレイルを外れた場所などを、地図上にマークできます。

アクティビティ中に特定のフレーズを発話すると、記録した言葉に応じたアイコンが自動的に生成されるようになりました。また、アプローチ中に給水を記録したり、ギアを装着した場所や支点を設置した場所をマークしたり、途中で見つけた危険箇所を記録したりでき、写真があればその場所に添付することもできます。

例えば、アプローチ中に「ここに給水あり。9月でも水が流れている」と話しておけば、後でアドベンチャーノートを開いた際に、地図上の該当地点に適切なアイコンがすでに表示されています。


5.過去のクライミング記録から自分だけの地図を作成する

⒌ 過去のクライミング記録から自分だけの地図を作成する

COROSアプリで記録したアウトドアクライミングのアクティビティは、次回のクライミングに役立つ自分だけのガイドブックになります。

COROSアプリの「アクティビティ」ページから過去のクライミング記録を開き、右上の三点メニューから「ルートを保存」をタップすると、そのときのGPSトラックをルートライブラリに保存できます。保存したルートは再びウォッチに同期できるので、同じ岩場や大きな岩壁を再訪する際に、ルートナビゲーションとして活用できます。

また、途中で追加したピンやウェイポイントも、ルートと一緒にCOROSアプリの「ルート」ページに保存されます。ギアを置いた場所、重要なビレイステーション、分かりにくいアプローチルートの曲がり角などを次回のクライミング前に確認でき、さらに、同じアクティビティで記録した各ピッチのグレード、スタイル、リードフォール数を組み合わせれば、自分だけのクライミング情報マップを作成できます。後から振り返ることはもちろん、クライミング仲間と共有することもできます。


ルートだけではなく、一日の行動計画を立てる

ルートだけではなく、一日の行動計画を立てる

クライミング中にCOROSウォッチのナビゲーション機能を活用することで、ウォッチの性能を最大限に引き出し、登攀時の効率や安全性を高めるとともに、ルートの把握もしやすくなります。

こうした機能を日頃のクライミングの流れに取り入れることで、全体的なクライミング体験がより充実し、次回同じエリアを訪れる際に役立つ、より精度の高いルートマップを作成できます。


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